青山哲也さんの人道的大麻所持に無罪を求めます

大麻取締法の悲劇はいつまで続くのだろう。

世界では大麻の研究が日々進んでおり、すでに100か国以上で医療大麻が合法化されている。

非犯罪化など寛容政策をとっている国を数えると世界の半数以上になり、実際にインターネット上でも毎日の様に世界で起こっている大麻に関する法律改正のニュースを見ることが出来る。

しかし日本は依然として「ダメ、ゼッタイ」と繰り返し続け、その姿勢を変えようとせず毎年何千人という数の人たちが大麻取締法によって逮捕されている。

世界と逆行する日本の大麻取締法

2001年カナダでは医療大麻制度が導入され2018年には嗜好大麻が合法化された。

アメリカでは1980年代に起こったAIDSの流行をきっかけに医療大麻合法化運動が活発化し、1996年にカリフォルニア州が医療大麻制度を導入した。

大麻の研究は日々進んでおり現在では33の州で医療大麻制度が導入されている。

国連機関である世界保健機構WHOも大麻の安全性の見直しを行いホームページ上で大麻の医療効果を認め、その研究の必要性以下の様に挙げている。

Several studies have demonstrated the therapeutic effects of cannabinoids for nausea and vomiting in the advanced stages of illnesses such as cancer and AIDS. Dronabinol (tetrahydrocannabinol) has been available by prescription for more than a decade in the USA. Other therapeutic uses of cannabinoids are being demonstrated by controlled studies, including treatment of asthma and glaucoma, as an antidepressant, appetite stimulant, anticonvulsant and anti-spasmodic, research in this area should continue. For example, more basic research on the central and peripheral mechanisms of the effects of cannabinoids on gastrointestinal function may improve the ability to alleviate nausea and emesis. More research is needed on the basic neuropharmacology of THC and other cannabinoids so that better therapeutic agents can be found.

引用 : World Health Organization

癌やエイズによる吐き気、喘息、緑内障、鬱、食欲不振、痙攣効果があった事を複数の研究が示しているとし、またさらなる研究の必要性を述べているのだ。

今年に入り日本では厚生労働省が大麻由来でてんかんの治療薬であるEpidiolexの治験を遂に認めたが、実際に広く利用されるようになるまでは法改正など時間を要するだろう。

繰り返される悲劇

昨年2018年12月に北海道で大麻を使い非営利で人道的活動をしていた男性、青山哲也さんが逮捕された。

29kgの大麻所持での逮捕である。

「29kg大麻所持」、日本では多くの人がブラックマーケットで大儲けしている”売人”などを想像するのかも知れない。

しかし青山さんが大麻を所持していた理由はお金ではなかった。

その目的は自分自身に生じた外傷からくる痛みに対しての治療であった。

医師からの正式な診断は中心性頸髄損傷 多発性頸椎椎間板ヘルニア 頸椎神経根障害であった。

アメリカやカナダで何万人の人たちが疼痛コントロールに大麻を使うように、彼も大麻を使っていたのだ。

また彼は農家であり、北米などで産業や医療の分野で大麻が積極的に利用されていると知っていた。

そのため大麻の研究及び栽培に興味を持ち、栽培した大麻草を自身の治療のため、さらには病人へ無償で供与していた。

また販売する場合も、市場流通価格の1/5以下程度で供給していた。

法律と道徳心

人間の道徳心は法律にコントロールされる部分がある。

実は僕自身も首にヘルニアがあり、さらに数年前に背骨の1部(T12)を転倒により骨折した。

それ以来慢性痛があるのだが大麻を使って日々生活している。

なので法律が変われば人間の正義感も変わる事がある。

僕が生まれた1978年でも現在2019年でも飲酒運転は法律によって禁止されている。

しかし人の罪の意識は当時と今とではまるで違う。

20年ほど前までは飲酒運転の車に乗った事がある人も珍しくはなかったが、今では飲酒運転をする人を見る事も少ないだろう。

だがそれとは逆に法律がどうなろうと変わる事がない正義感もある。

それは問題が人の健康や命に関する時である。

アメリカ、カナダの医療大麻合法化の歴史もそれを証明している。

大麻の医療効果に気が付いた人達が立ち上がり、団結し、間違った法律を変えたのだ。

法律によって人の命や健康が損なわれることは絶対にあってはならないのだ。

もしあなたの愛する人が命の危険にさらされていて、最後の望みは法律で禁止されている物だとしたらあなたはどうするでしょうか?

他国でそれを使い効果があるというデータがあるのに、自国の法律で禁止されているからと言って愛する人が不健康なまま見過ごすことは出来ますか?

もし誰かが自分に助けを求めていて、自分にそれが出来るにであれば、たとえ法律がダメと言っていても手を伸ばしてあげたくなるのが普通じゃないでしょうか?

未来の日本の為に

法律を尊重する事はより良い社会を構築していく上でもちろん大切な事だ。

どんな法律であれ守られるべきだと考える人がいるのも納得はできる。

しかし常に時代は流れ常識は更新されていくのだ。

日本もより良い国になっていく為には時代の流れに対応していく必要があり、その為に僕たち国民は積極的に声を届ける努力をしなければならない。

法律で違法になっているからダメなのではなく、なぜ違法になっているのかを考える事が日本を良くするという事に繋がるのだ。

大麻取締法は存在していて、彼自身もそれは認識していた。

しかし助けるべき人がそこにいたから彼は動いた。

たとえ大麻であろうと、営利目的でもなく人助けの為に動いていた人が逮捕される事などあってはいけない。

今度は僕たちが動こう。

ここから現在裁判を待っている青山さんの情状酌量を求める署名をする事が出来ます。

この記事に賛同してくれる方、医療大麻の議論を始めるべきだと考える人はぜひご協力をお願いします。

また裁判官の皆様、日本をより良い国にするためにどうかよろしくお願いします。

2 thoughts on “青山哲也さんの人道的大麻所持に無罪を求めます”

  1. 大麻はただのハーブ
    この列車に乗り遅れたくないから署名させていただきます

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