コロナのせいか?アメリカ4つの州でカンナビスの売り上げが最高記録更新!

7月は4つの州で売り上げの記録を更新し、アメリカのカンナビスマーケットにとって記録的な月となった。

これはオンライン販売を始めた他の州でも似たような傾向にあり、コロナパンデミックとその他のビジネスと比べると驚くべきことである。

2021年7月、イリノイ州、メイン州、ミシガン州では嗜好目的で販売している大麻が、またミズーリ州では医療大麻がそれぞれ過去最高の売り上げを記録した。

イリノイ州

イリノイ州では嗜好大麻で$128M (約¥140億)の売り上げを記録し、これは昨年の同月の売り上げの約2倍である。

商品点数で言えば2,802,124店のカンナビス製品が販売されたことになり、こちらも過去最高記録となっている。

州のDepartment of Financial and Professional Regulationからの報告によると、同州内の住人が購入した大麻製品の額は$8,500万 (約¥93億4,000万)で全体の69%、州外からのやってきた人たちが購入した大麻製品の額も$4,200万 (約¥46億)にまでのぼる。

売り上げが$1億を超えるのは現在で5ヶ月連続で、もしこのままトレンドが続けば2021年イリノイ州の最終的な売り上げは$10億 (約1,100億)に到達すると予想されている。

2021年の5月にイリノイ州は大麻による税収がアルコールによる税収を超えたと報告しており、1月〜3月の間の嗜好大麻による税収は$86,537,000、嗜好用アルコールによる税収が$72,281,000となっている。

メイン州

こちらの州では売り上げが先月の45%増しで、7月の売り上げが$940万に到達した。

急に売り上げが上昇した理由として7月4日の独立記念日、そしてコロナ明けムードから観光客が殺到していたことが考えられる。

この州で嗜好大麻が正式に許可されたのは昨年2020年10月で、売り上げは安定して伸び続けており、今年の7月は初めてその売り上げが医療大麻を上回った月でもある。

もちろんその売り上げは州の税収にも影響しており、7月の大麻製品の売り上げによる税収は$943,500 に達している。

ミシガン州

ミシガン州では先月6月の売り上げ記録をさらに破り、今月は$1億7,100万に到達した。

その内訳は嗜好大麻で$1億700万、医療大麻で$4,300万となっている。

今月の税収としては$2,300万 (約¥25億)にのぼり、それらはインフラの整理や教育関連に充てられることになっている。

さらに先月、ミシガン州は退役軍人のPTSDなど対するカンナビスの医療効果に関する研究に$2,000万を投入すると発表した。

こちらの州で人気がある嗜好大麻製品は1位が乾燥大麻で$6.300万、2位がベイプカートリッジで$2,630万、3位はエディブルで$1,850万となっている。

ミザリー州

ミザリー州では今月始めて医療大麻の売り上げが$2,000万を超えた。

その要因はアナリストによると、州内で新しいディスペンサリーがオープンした事と、多くの人が医療大麻のプログラムに参加した事だと分析している。

これにより2021年の州の売り上げは今のところ$9,100万に到達している。

ミザリー州ではまだ嗜好目的での大麻の使用は許可されていないが、州内の活動家たちは2022年の合法化を目指して法律のリフォーム案を提出したところだ。

まとめ

最新のデータによるとアラスカ州、コロラド州、オレゴン州、ワシントン州でのコロナパンデミック中の売り上げはそれ以前の2年間を上回っていることが分かった。

多くの州でパンデミック中もディスペンサリーは営業の継続を許可され、中にはエッセンシャルサービスの一つとして取り扱っていたところもあった。

ソーシャルディスタンスを守るために、路上でのピックアップやデリバリーというサービスを多くのディスペンサリーが始めたのは興味深い。

今回は4つの州だけを中心に進めたが、他の合法州でも同じ様な事が起こっているので、興味がある人は自分で調べてみると面白いかも知れない。

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