カナダのカンナビスマーケットが成長するにつれ次第に商品の品揃えも良くなり、ユーザーにとっては増々カンナビスショッピングが楽しくなってきている。
昨年2020年に始まったコロナパンデミックの間カナダではカンナビスの消費が高まり、その間にカンナビスを使った人の内の約15%が初めてカンナビスを使用したと答えている。
Cronos Groupからのリポートによると、最近では多くのユーザーが吸引して摂取するカンナビスから、食べて摂取するカンナビスに移行しているというデータが出ていてエディブルの人気が高まっているようだ。
ユーザーの選択
約3000名の人を対象にした調査によると、41%の人が過去にカンナビスを使用したことがあると答えており、9%の人が将来使うことに対して抵抗がないと答えている。
またその41%の人たちの内の約3分の1の人たちが喫煙によってカンナビスを使用していおり、また26%の人たちがエディブルを使用し、12%の人がベープペンを使用したと答えている。
しかしパンデミック中にカンナビスを使用した人だけに絞って調査をすると少し状況は違うようだ。
先に挙げた41%の人たちの内、コロナパンデミック中もカンナビスの使用を続けたと答えたのは何と28%に過ぎなかった。
またその28%の人の中で46%の人がエディブルの方を好む、また45%の人が喫煙による摂取を好むと答えており極めて近差である。
エディブルを好むと答えた人の中で46%の人がグミを、35%の人がチョコレートを、14%の人が飲料を、5%の人がミントタブレットを好むと答えている。
ブラックマーケットとの競争
カナダのカンナビスエディブルのTHC含有量の上限は10mgと定められている。
多くのエディブルユーザーが35mg以上のTHC含有量を好み、2020年のQ4〜2021年のQ1間でそれらの35mg以上のTHCの方を好むと答えた人は3%増加している。
また同期間で合法ディスペンサリーで手に入るTHC10mg以下の商品を好むと答える人はクオーター毎に約5%減少している。
この法律で定められたTHCの上限が、現在のカナダのカンナビスマーケットの一つの問題と考えられている。
社会での受け入れられ方
2020年3月から2021年8月現在も続くコロナパンデミック。
カナダでは厳しい規制が敷かれ、多くの人がステイホームを余儀なくされた。
経済面では幸運なことにカナダ政府が職を失った人に毎月$2,000の支援を行っており、国民は露頭に迷うという自体は避けられている。
しかしストレスとの同じ様にあり戦いはあり、約15%のカナダ人がステイホーム中の退屈や不安からカンナビスに手を出したと答えている。
カンナビスの使用が普通のこととなりつつあるカナダでは、その社会での受容性もどんどん増している。
Maru reportsの報告によると21%の人が初めてのデートでエディブルを食べる事に「問題ない」と、さらに8%の人が同じ状況でも「多分受け入れられると思う」と答えている。
変なアンケートの様に感じるかも知れないが、よく考えれば日本でもお酒に関する同じ様なアンケートはあり、この感覚もいつかは普通のことの様になるのであろうと思う。
さらに興味深いのは38%の人がプレゼントにワインよりカンナビスグミの方が嬉しいと答えている。
この数字は日本の酒造メーカーも注目すべき数字で、これからのカンナビスマーケットの明るい未来を予兆している。
そしてこれはカンナビスが社会に受け入れられている事、自分で楽しんだりプレゼントにしたりとアルコールと似たようなかたちで使われ始めて入ることを表している。
まとめ
いま僕はマーケットが変わればニーズも変わるという状況をカナダで目の当たりにしている。
まだまだ始まったばかりのカンナビスマーケットだからそれはことさら顕著に見られる。
これからも続いていくカナダの大麻ビジネスに対する規制緩和とそのフェーズ展開により新しいカタチの供給が始まれば、新たなニーズが生まれる。
そんなカナダのカンナビスマーケットから今は目が離せない。