Cannabis 101

CBGのヘルスベネフィットはCBDを超える?

高い抗酸化作用や睡眠効果でここ数年は日本でもブームになっていたCBDですが、最近ではCBGの効果にも多くの注目が集まっています。CBGはCBDよりさらに高い美容効果やヘルスベネフィットがあるという声も聞こえて来ており、これから日本でもさらに多くのCBG製品が増えてくる事が予想されます。しかし実際にはCBDとCBGの間にどんな違いがあるのでしょうか?まず初めにCBDの効果についておさらいしていきましょう。ティンクチャー、オイル、カプセルなど様々な形で販売されているCBDの鎮痛効果、ストレスや不安や鬱を和らげる効果、また不眠症を和らげる効果はすでに多くの人に知られており、それらを利用する人も年々増えてきています。しかしそれと同時にイギリスのFSA (Food Standards Agency) が「安全なCBD製品のリスト」を作成しており、その様なものが必要であるという事もまた現在のCBDマーケットの一つの形を物語っていると言えるでしょう。CBD製品を使用するには注意が必要ですが、CBDの持つ高い抗酸化作用から美容、化粧品の分野でもすでに多くのポジティブな結果が出ており、CBGにも似た様な効果が期待されています。 CBGとは? CBG、正式名称をCannabigerol/カンナビゲロールといい、CBDやTHCなど多くのカンナビノイドの前駆体であることから「カンナビノイドの母」と呼ばれることもあります。 CBGの効果は? CBDと違いCBGに関するリサーチはまだまだ発展途上と言えるでしょう。これまでの研究からは大腸炎などの炎症を和らげたり、脳やてんかんの発作を抑制する事などに期待が集まっています。カンナビノイドが人体にとって効果的であると考える理由の一つに、私たちの体にあるエンドカンナビノイドシステムがあり、それが私たちの睡眠、記憶、ムード、食欲などに大きく関わっていると考えられています。その中にある受容体は私たちの体が自ら作り出したエンドカンナビノイドと結びつき、私たちの体に様々な影響を与えています。カンナビスに含まれているカンナビノイドは、私たちの体が作り出すエンドカンナビノイドと化学的に非常に似ていることから私たちの体はそれらを認識し効果的に利用する事が出来ます。CBGについてはまだまだ分からない事が多くありますが、クリームなどにして利用するとCBDの様に高い抗酸化作用と抗炎症作用が得られる事が分かっています。また研究者の臨床によるとCBGを含んだクリームは肌のバリアーの様に働き、肌の赤みを軽減することに非常に有効的な事も分かってきています。CBGの抗酸化作用、抗炎症作用によるニキビ予防やアンチエイジングとしての効果も期待されており、これから日本も含め多くの国でCBGを含んだスキンケア製品が登場してくるでしょう!日本でもCBG原料が必要な方やCBGを使った製品開発をお考えの方は一度お気軽にご連絡ください。

アイソレート?ブロードスペクトラム?どっちを使えば良いのだろう?

近年ジワジワと人気が高まって来ている、カンナビス由来の成分CBDを使った製品。 購入に際しリサーチをした方ならご存知かと思いますが、一口にCBD製品と言っても様々なものがあります。 まずその中で最初に出てくる初心者にとって分かりにくいポイントがアイソレート、ブロードスペクトラム、フルスペクトラムの違いかと思います。 調べてみると、どれも同じCBD製品である事に変わりがない様ですが、一体それぞれにどの様な特徴があり、どんな違いがあるのでしょうか? この辺りの違いを理解し、適切に使い分けていく事はこれらのCBD製品の恩恵を最大限に享受するためにも大切な事だと考えられます。 そこで今回は初心者の方でも理解できる様に分かりやすく説明していきたいと思います。 アイソレート ヘンプや大麻という植物には何百種類のカンナビノイドやテルペン、フラボノイドなどが含まれており、CBDというのはその中の一つの成分になります。 そのためアイソレート製品は、ヘンプや大麻に含まれるその他のカンナビノイドやテルペンを一切含んでいません。 CBD以外のカンナビノイドを全く摂取したくない人にとっては適切な製品と言えるでしょう。 ブロード・スペクトラム アイソレート製品とは違い、ヘンプや大麻に含まれるTHC以外のカンナビノイドやテルペンが多く含まれています。 様々な事情によりTHCの入った製品は使えないが、カンナビノイド製品を使いたいというアメリカやカナダに住んでいる人たちにも好まれて使われています。 ブロード・スペクトラムに0.3%以下のTHCが含まれているものがフル・スペクトラムという定義になっていますが、日本では一切のTHCの含有が認められていないので、こちらのブロード・スペクトラムが主流となっています。 法律上の観点から日本では通常のフル・スペクトラム製品は違法となってしまいますが、稀に国内にも”フル・スペクトラム”と呼ばれる製品が出回っており、それらの”フル・スペクトラム”製品は海外のフル・スペクトラムとは違う定義で取り扱われている様です。 CBDのベネフィット アイソレート製品と ブロード・スペクトラム製品の違いを知るあたり、CBDが持つであろう医療効果を認識しておく事が大切だと言えるでしょう。 鬱やストレスの緩和 SAD(季節性情動障害)の患者さんを対象に行なわれたリサーチに関する論文が2011年the Journal of Psychopharmacologyに掲載されました。 季節性情動障害とは、季節とともに出たり消えたりするうつ病の一種で、通常は秋の終わりまたは冬の初めに発症し、春と夏の間に消失します。 患者は鬱、やる気の低下、寂しさやストレスを経験する事が多いのですが、400mg/日のCBDの投与でそれらの症状が劇的に改善したと報告されています。 鎮痛 CBDには鎮痛効果があるという研究結果がいくつか報告されています。 アメリカのフットボール選手などは直接肌に塗るタイプの製品を使用している人が多くなって来ています。 しかしTHCとCBDのアントラージュ効果によりそれぞれの効果を相乗しているというデータもある事から、フルスペクトラム製品の方がより高い効果を発揮するのでは?という声も聞こえてきます。 THCを使う事ができない日本では、その他CBNやCBGを使ってみるのも面白いのかも知れません。 抗炎症作用 人体では常に活性酸素などの影響により炎症が起こっていますが、CBDはその活性酸素を減らし、炎症を抑制するかも知れないという研究報告が出ており、皮膚炎、関節炎、乾癬、にきびなどへの効果が期待されています。 吐き気抑制 CBDが吐き気を抑制するという研究結果はあまり多くはありませんが、CBD製品を使う事により、癌の抗がん剤治療による吐き気の抑制に効果があったという経験談は非常に多く聞こえて来ます。 また2011年に行われた動物実験によると、CBDはセロトニン受容体の機能を調整する働きがある事から吐き気が抑制されるという報告も挙がっています。 利点と欠点 ここではアイソレートとブロード・スペクトラムそれぞれの利点と欠点をみてみたいと思います。 アイソレートの利点 アイソレートの欠点 ブロード・スペクトラムの利点 ブロード・スペクトラムの欠点 まとめ エミネムとボブ・マーレーのどっちが良いミュージシャンでしょうか? Lous VuittonとGUCCIどちらが良いブランドでしょうか? これらの質問に絶対的な答えはなく、それぞれの好みの問題ではないでしょうか? CBDにも同じ事が言えます。 もしアイソレートで満足する結果が得られるのであればブロード・スペクトラムを使う必要はありませんし、アントラージュ効果に期待するのであればブロード・スペクトラム製品を使ってみるのが良いでしょう。体調や求める効果により使うものは変わってくるので、まずは自分がどちらにどの様な効果を感じるのかなど調べてみるのが良いかも知れません。 数多くあるCBD製品の中から自分の体に合ったCBD製品を見つけ、みなさんが快適なCBDライフを送る事ができる様、これからもCBDを初めとしたカンナビスに関する情報の発信に力を入れてい行きます。

テルペンって何?

リンゴには「紅玉」「王林」「つがる」などの色々な種類が存在する事は多くの方がご存知だと思います。 僕が住んでいるここカナダでも日本のリンゴ「フジ」は良く知られておりスーパー等でもよく見かけます。 種類により食感、酸味、甘味など違いがあり人によって好みが分かれますよね。 それは大麻でも同じです。 大麻にも「ホワイトウィドー」「レモンスカンク」「ノーザンライト」など多くの品種が存在していて効果、味、香りなど品種によって違いがあります。 カナダやアメリカなどの合法国での大麻ユーザーは「ディスペンサリー」という大麻を販売しているお店で自分好みの品種を選択し購入しています。 店頭では販売されている品種の特徴などが書かれており、それぞれ品種ごとに匂いを嗅ぐ事が出来るようになってる事も多く色々な大麻の香りを楽しむ事が出来るようになっています。 今回はその異なる匂いを作り出している物質「テルペン」について解説していきます。 基本情報 テルペンとは動植物の組織中に見られ、特に松などの針葉樹、常緑樹の体内で多く作り出される精油成分の主成分の事で主な要素は 炭素(C)、酸素(O)、水素(H)の3つで す。 これらの組み合わせ、割合によってテルペンの特徴、働きが変わってきます。 100種類以上のテルペンが存在すると言われており、それらがフルーツや野菜、花、ハーブの良い香りを作り出しています。 大麻草にも沢山の種類のテルペンが含まれているのですがその内の幾つかは大麻特有のものだと言われています。 よく大麻はムスクの様な香りと表現されますが、実は1つ1つの品種が少しづつ違う香りを発しており、主成分となっているテルペンがディーセル系、チーズ系、ベリー系、シトラス系などの独特な匂いを作り出しています。 テルペンの配合は栽培される環境に左右されるので同じ品種だとしてもプラントごと、収穫ごとに匂いも変わってきます。 大麻とテルペン 様々な植物、ハーブからとれるテルペンは薬理活性、殺虫活性など利用価値の高い物質が多く含まれており僕たちの生活の中で様々な形で活用されています。 塗料やインク、包装材料、粘着テープ、溶剤など様々な身の回りの生活用品に、また様々な植物から抽出された精油を含んだボディークリーム、ミントティーなどは目にする事も多いかと思います。 リラックス効果があるといわれているラベンダー、気分を高揚させてくれる柑橘系の精油はアロマテラピーでもよく使われています。 その様なテルペンの働きは大麻を使用する上においても同じだとするのが現在の一般的な考え方です。 例えばラベンダーのリラックス効果はリナロールというテルペンの働きだと考えられていますが、リナロールを多く含んだ大麻はリラクゼーション効果が高いと言われています。 大麻は大きく分けてインディカ種、サティバ種、ハイブリッドの3つに分けられるのですが、その中でも特にリラックス効果の高いと言われているインディカ種には実際にリナロールを多く含んだ品種が多く存在しています。 また最近は世界中で人気のあるCBDオイルもCBDを単体で使うより他のテルペン、カンナビノイド、フラボノイドなどを含んだ多成分の状態の方が相乗効果により高い効果が得られると言われています。 それは「アントラージュ効果」と呼ばれ去年よりTwitterや日本の大麻ブログでもよく話題になっています。 今では一般的な考え方となっておりカンナビノイドとテルペンの相乗効果に関する研究も多くの人が取り組んでいますが、現段階では単なるセオリーに過ぎず、まだテルペンとカンナビノイドの相乗効果は科学的には立証はされていません。 大麻に含まれる主なテルペン カナダのディスペンサリーで売られている大麻は販売される前にカンナビノイド、テルペン、カビやバクテリア付着などの厳しい検査を通過し店頭に並ぶ事になります。 店頭で売られている商品にはその検査の結果からカンナビノイドのパーセンテージや含まれているテルペンの種類が表記されていることが多いです。 もしどんなテルペンがどんな味を作り出すのかを知っていれば高確率で自分好みの大麻を購入する事が出来ます。 以下の表は大麻に含まれているテルペンの代表的な物です。 今回は大麻系ブログらしく風味ごとにまとめてみました。 どんな植物、果物から検出されるかを知ればどんな風味なのか想像もしやすいかと思います。 カナダやアメリカの合法州に訪れて大麻を試す機会がある方はテルペンで買う品種を判断しても面白いと思います。 Earthy系 テルペン 香り 例 ミルセン ムスク、壌土、熟した果実 マンゴー、レモングラス、ホップ、タイム フムレン 森林、壌土 ホップ、コリアンダー テルピノレン 松、煙 りんご、クミン、ティーツリーオイル、針葉樹 ボルネオール メントール、ミント、壌土 ワームウッド、シナモン ネロリドール 森林、花、りんご ショウガ、オレンジの皮 セドレン …

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エディブル(edible)?食べる大麻とは?

大麻の接種方法は喫煙だけではない。 食べるのだって昔からある大麻の接種方法の1つだ。 スペースケーキ、ハッピーピザなど海外で大麻を経験したことがある人なら聞いた事がある人も多いはず。 2019年現在北米ではアメ、綿菓子、ソース、調味料など様々な形で大麻は加工され販売されている。 今回はTHCの含有量より強いエフェクトが感じられる事で評判のMary’sのグミを手に入れることが出来たのでレビューしてみようと思う。 大麻を食べる 今回はこちらの製造の際にサティバを使用したもの。 過去の経験から大体自分がどの位のTHCなら大丈夫なのか知っていたので迷わず全部(4つ)口の中へ放り込む。 パッケージによると140mgのTHCが含まれている。 フルーツの味がしているもののハッキリと植物のような味が感じ取れる。 これが大麻の味である。 昔のエディブルの味は酷くただハイになる為だけの物といった感じだった。 食べているとウサギか何かになった様な気分になったものだが、最近は食べ物として美味しい物が多くなってきている。 クチャクチャ食べながら車に乗り込んで友達の家に向かう。 10分経過。。。 20分経過。。。 何も感じないまま友達の家に着いた。 ハズレだったのかな?などと考えつつ友達とジョイントを吸いだした。 その時だった。 急に視界がくっきりとした様な気がした。 目に入る物にすべての物に輪郭があるかのようにハッキリ見える。 ジョイントが効き出すには明らかに早すぎる。 グミの効果を実感し始めた瞬間だった。 そこからはエディブル特有の長旅の始まり。 食べる大麻の効果 喫煙の様に急な変化は感じにくいが時間をかけて、そして気が付けば喫煙より深いところまでもっていかれるのもエディブルの特徴の1つである。 そして1度効き出すと効果も喫煙とは比べ物にならない程長い。 エディブルは医療目的で大麻は使いたいけど喫煙はちょっと。。。という方にもピッタリ。 グミだとお年寄りなどは喉に詰まらせて危険かも知れないが、他にもクッキーやマフィン、最近では大麻ドリンクも登場してきている。 注意するべき事 上記で述べた通りゆっくりと効いてくるので過剰摂取には注意すべきだ。 何も感じないからといって急いで追加して食べるべきではない。 エディブルも種類によって効いてくるまでの時間が様々なので最低でも90分は待った方が無難だろう。  またエディブルのパッケージに書いてあるTHCの含有量だが、製造の過程でどうしても少しずつバラツキがでてしまう。 10%前後の誤差を考慮する事を多くのメーカーが勧めている。 そして最後にもうひとつ。 それはエディブルはあなたの大麻への耐性を一気に高めてしまうという事だ。 日本国内では違法なので関係ないが、海外旅行で合法国へ行き大麻を楽しもうと思っている方はそこら辺にも注意しよう。 すると限られた時間を最大限に有効活用出来るかも知れない。

SativaとIndica

大麻の医療効果の有無を問う質問はもはや時代遅れになりつつある。 しかし大麻にも種類があり、またどんな大麻にどんな医療効果があるのかという事まで網羅している人は多くはないだろう。 世界には千を超える数の大麻の品種が存在しているといわれているが、その全てがサティバ、インディカ、ルデラリスの3種に分類することが出来る。 それらを知る事は医療目的で使う人だけではなく、嗜好目的で大麻を使う人にとっても重要な事と言えるであろう。 サティバ 一般的にサティバはインディカに比べ思考に影響すると言われている。 グローした事がある人は分かると思うがとても背が高く育つ。 自然の中で何もせず放置したも5mを超える事がある。 原産はタイやインドネシアなど赤道に近く一年を通して日照時間の変化が少ない地域である。 葉はインディカに比べ指の様に細くなるのも特徴の1つである。 開花期は品種によっては最長で16週間のものまでありインディカと比べ吸えるまでに時間がかかる。 また高THC、低CBDの品種が多い。 【代表的なサティバ】 Super Silver Haze Sour Diesel Cinderella 99 Durban Poison インディカ インディカはサティバのヘッドハイとは違いボディーハイが特徴的である。 屋外で栽培してもあまり大きくはならず1.2m~1.5m位までしか成長しない。 原産はインド、レバノン、アフガニスタンなどでそれらの国内でも比較的涼しいところに自生していた。 開花期はサティバと比べて短く収穫までの期間が短いのもグロワーに人気がある理由の1つである。 日光がたくさん必要でそれが葉の形状にも表れている。 より沢山の日光を浴びることが出来る様にサティバより葉は丸く面積も広い。 【代表的なインディカ】 Master Kush Rockstar God Bud Grand Daddy Purple ルデラリス 長い間ルデラリスの存在は認められていたのだが、グローや品種交配で使われるようになったのはそれ程昔の事ではない。 グローで使われない理由は成長してもあまり大きくならず、収穫量も少ないからである。 しかし実は悪い点ばかりではなく、今では品種交配によりルデラリス独自の性質が継承された品種、種はグロワー達の間では重宝されたりもする。 その独自の性質とはオートフラワーと凄まじい回復力である。 ルデラリスの原産はロシア、ポーランド、中国北部である。 低気温で日照も少ない環境下で育った大麻は独自の進化を遂げルデラリスへと進化していったのだ。 サティバとインディカが日照時間によって開花期を迎えるのに対し、ルデラリスは発芽から一定期間が経過すると開花を始めるのである。 ルデラリスは低THC,低CBDのものが多いので実際に吸ってみても期待している様な効果は得られないだろう。