アイソレート?ブロードスペクトラム?どっちを使えば良いのだろう?

近年ジワジワと人気が高まって来ている、カンナビス由来の成分CBDを使った製品。

購入に際しリサーチをした方ならご存知かと思いますが、一口にCBD製品と言っても様々なものがあります。

まずその中で最初に出てくる初心者にとって分かりにくいポイントがアイソレート、ブロードスペクトラム、フルスペクトラムの違いかと思います。

調べてみると、どれも同じCBD製品である事に変わりがない様ですが、一体それぞれにどの様な特徴があり、どんな違いがあるのでしょうか?

この辺りの違いを理解し、適切に使い分けていく事はこれらのCBD製品の恩恵を最大限に享受するためにも大切な事だと考えられます。

そこで今回は初心者の方でも理解できる様に分かりやすく説明していきたいと思います。

アイソレート

ヘンプや大麻という植物には何百種類のカンナビノイドやテルペン、フラボノイドなどが含まれており、CBDというのはその中の一つの成分になります。

そのためアイソレート製品は、ヘンプや大麻に含まれるその他のカンナビノイドやテルペンを一切含んでいません。

CBD以外のカンナビノイドを全く摂取したくない人にとっては適切な製品と言えるでしょう。

ブロード・スペクトラム

アイソレート製品とは違い、ヘンプや大麻に含まれるTHC以外のカンナビノイドやテルペンが多く含まれています。

様々な事情によりTHCの入った製品は使えないが、カンナビノイド製品を使いたいというアメリカやカナダに住んでいる人たちにも好まれて使われています。

ブロード・スペクトラムに0.3%以下のTHCが含まれているものがフル・スペクトラムという定義になっていますが、日本では一切のTHCの含有が認められていないので、こちらのブロード・スペクトラムが主流となっています。

法律上の観点から日本では通常のフル・スペクトラム製品は違法となってしまいますが、稀に国内にも”フル・スペクトラム”と呼ばれる製品が出回っており、それらの”フル・スペクトラム”製品は海外のフル・スペクトラムとは違う定義で取り扱われている様です。

CBDのベネフィット

アイソレート製品と ブロード・スペクトラム製品の違いを知るあたり、CBDが持つであろう医療効果を認識しておく事が大切だと言えるでしょう。

鬱やストレスの緩和

SAD(季節性情動障害)の患者さんを対象に行なわれたリサーチに関する論文が2011年the Journal of Psychopharmacologyに掲載されました。

季節性情動障害とは、季節とともに出たり消えたりするうつ病の一種で、通常は秋の終わりまたは冬の初めに発症し、春と夏の間に消失します。

患者は鬱、やる気の低下、寂しさやストレスを経験する事が多いのですが、400mg/日のCBDの投与でそれらの症状が劇的に改善したと報告されています。

鎮痛

CBDには鎮痛効果があるという研究結果がいくつか報告されています。

アメリカのフットボール選手などは直接肌に塗るタイプの製品を使用している人が多くなって来ています。

しかしTHCとCBDのアントラージュ効果によりそれぞれの効果を相乗しているというデータもある事から、フルスペクトラム製品の方がより高い効果を発揮するのでは?という声も聞こえてきます。

THCを使う事ができない日本では、その他CBNやCBGを使ってみるのも面白いのかも知れません。

抗炎症作用

人体では常に活性酸素などの影響により炎症が起こっていますが、CBDはその活性酸素を減らし、炎症を抑制するかも知れないという研究報告が出ており、皮膚炎、関節炎、乾癬、にきびなどへの効果が期待されています。

吐き気抑制

CBDが吐き気を抑制するという研究結果はあまり多くはありませんが、CBD製品を使う事により、癌の抗がん剤治療による吐き気の抑制に効果があったという経験談は非常に多く聞こえて来ます。

また2011年に行われた動物実験によると、CBDはセロトニン受容体の機能を調整する働きがある事から吐き気が抑制されるという報告も挙がっています。

利点と欠点

ここではアイソレートとブロード・スペクトラムそれぞれの利点と欠点をみてみたいと思います。

アイソレートの利点

  • 純度の高いCBDを摂取する事ができる
  • ブロード・スペクトラムに比べて商品の種類が多い
  • ドラッグテストでTHCの陽性が出る確率が低い
  • カンナビノイドにアレルギーがある人でも比較的使いやすい
  • ブロード・スペクトラムと比べて苦味が少ない

アイソレートの欠点

  • アントラージュ効果を得る事ができない
  • 効果が現れにくい事がある

ブロード・スペクトラムの利点

  • アントラージュ効果が期待できる
  • 症状によりアイソレート製品より効果を感じやすい

ブロード・スペクトラムの欠点

  • アイソレート製品と比べ、THC陽性反応が出る確率が高い
  • あるカンナビノイドやテルペンにアレルギーがある人にとっては使いにくい製品が多い
  • アイソレート製品より味がある事が多い

まとめ

エミネムとボブ・マーレーのどっちが良いミュージシャンでしょうか?

Lous VuittonとGUCCIどちらが良いブランドでしょうか?

これらの質問に絶対的な答えはなく、それぞれの好みの問題ではないでしょうか?

CBDにも同じ事が言えます。

もしアイソレートで満足する結果が得られるのであればブロード・スペクトラムを使う必要はありませんし、アントラージュ効果に期待するのであればブロード・スペクトラム製品を使ってみるのが良いでしょう。
体調や求める効果により使うものは変わってくるので、まずは自分がどちらにどの様な効果を感じるのかなど調べてみるのが良いかも知れません。

数多くあるCBD製品の中から自分の体に合ったCBD製品を見つけ、みなさんが快適なCBDライフを送る事ができる様、これからもCBDを初めとしたカンナビスに関する情報の発信に力を入れてい行きます。