概要
2019年8月1日、モントリオールでカナダ法務大臣のDavid Lamettiはオンラインで恩赦の申請が出来る新たなシステムを発表した。
嗜好大麻合法化以前のカンナビス法の大麻の犯罪歴がある人が対象である。
Lamettiは「以前のカンナビス法による犯罪歴が今でも一部の未成年に不相応に影響を与えていたが、この新しいシステムによって救われるだろう。」と語った。
通常は恩赦の申請には$631と待期期間が必要なのだが、今回の対象者はこれら全てが免除される。
これはカナダ人、カナダ永住者だけに限らず、過去にカナダ国内で大麻の単純所持により逮捕され前科を残してしまった人が対象となる。
カナダ国内に訳25万人の対象者がおり、政府は多くの申請に追われることが予想されている。
大麻は世の中に見直された?
カナダで大麻の単純所持とは30グラム以下の所持を意味する。
合法化以前は単純所持で逮捕されると、最高で6カ月の懲役と$1000の罰金が科せれた。
弁護士でありカンナビス提唱者でもあるJack Lloyd は今回の進展の中に政府からの謝罪が含まれていない事に不満を漏らした。
「政府が本当に未成年に手を差し伸べたいのであれば、政府は大麻の所持を違法としてきた過去はは歴史的な不当行為であったと認め必要がある。」と述べた。
これでアメリカへ行ける?
カナダの犯罪経歴は国境や空港などでアメリカ政府の要請により開示される。
しかし今回の新しいシステムで恩赦の申請を行い前科が消滅されれば、アメリカ政府が照会を行っても昔のデータにアクセルする事は出来なくなる。
しかし過去にアメリカ政府の称号により大麻の単純所持の前科の情報が渡ってしまった人のデータは消える事はない。
Lamettiは「それらのデータの取り扱いは各国の判断に寄るものである。今回の恩赦により過去に単純所持で逮捕された全ての人がアメリカに行けるようになるという保証はない。」と述べた。
参考ニュース : Global News