カナダの国内線への大麻の持ち込み

2018年に嗜好目的での大麻の使用が合法化されて以来カナダへ大麻を使う為にやって来る観光者は増加している。

日本人も例外ではなく僕もたまにそれに関する質問のメールをいただく。

世界で2番目の国土面積を持つカナダ。

忙しい日本から来た旅行者の中には1つの都市だけではなく、飛行機を使って複数の都市を訪れようと考える人も多いようだ。

そこで今日はよくいただく質問の1つである「カナダ国内線への大麻の持ち込み」について話してみたいと思う。

合法?違法?

法律上の事を説明しよう。

カナダで国内線を利用の際は1人あたり…

  1. 乾燥大麻 → 最高30グラム
  2. 大麻オイル → 液体許容量が適応されるので最高100ml(3.4oz)

までは機上に持ち込むことができる。

乾燥大麻は預け荷物、持ち込み荷物のどちらでも構わないが、大麻オイルは液体としての扱いになるので預け荷物に入れる事は出来ない。

またチェックインカウンターで荷物を預ける際、法律での許容された量(30グラム)を超えた量が見つかった場合に航空会社は警察に連絡をする義務があるので、間違えてトラブルにならない様に注意していただきたい。

https://www.catsa-acsta.gc.ca/en/item/cannabis-marijuana

いつもカナダに着くとは限らない

先日、笑えるようで笑えないニュースがあったのでここで紹介したい。

https://simpleflying.com/air-canada-us-marijuana/

それはトロント発バンクーバー着のフライトで起こった。

カナダの2大都市を結ぶこのフライトの1つが悪天候に見舞われて緊急着陸を余儀なくされたのだ。

すでにブリティッシュコロンビア州付近までは来ていたのだが目的地のバンクーバーは深い霧で包まれていた。

2度着陸を試みたがうまく行かず最終的にクルーが下した決断は近隣都市シアトルでの1時着陸であった。

そこで燃料を再度補給し、天候が回復したところで再びバンクーバーを目指そうというものであった。

機上には225名の乗客がいたのだが、シアトル着陸の機内アナウンスが流れると1部の乗客がパニックに陥った。

荷物の中にカナダでは合法である大麻が入っていたのである。

アメリカではシアトルが在るワシントン州など大麻が合法化されている州とそうではない州があるのだが、どこの都市から入国するにしても大麻を持っての入国は法律で禁止されおり見つかれば罰せられる。

このケースの場合はアメリカ側で特別な配慮がされ、通常の税関チェックが省かれた対応がされた。

しかし アメリカの弁護士Les Saunders氏は「毎回このような対応がされるいう保証はなく注意が必要である」と語っている。

日本から北米へお越しの皆さんも大麻を持っての国内線での移動には十分注意をしてもらいたいと思う。