Twitterを眺めていると、オープンに大麻に関して話している人が数年前と比べ急激に増えてきているように感じる。
ウルグアイや北米の合法化の影響も大きいのだろう。
医療大麻合法化を推進しようとする者の声が昔より多く聞こえ始めた。
するとそれに呼応して反対派の人たちも出てきた。
物事に対して色々な意見が出てくる事は良い事であり、またそれは社会が健全であるなら当然の事でもある。
そこでカンナビスを愛する我々 Cannabis Japan Central (カンナビスジャパンセントラル)もここに意見を記しておきたいと思う。
大麻合法化に賛成派の理由
医療効果がある
嗜好大麻が合法化されている国はまだそんなに多いとは言えない。
しかし医療大麻となると世界の100か国以上ですでに合法化されている。
これら1連の動きは大麻の医療効果が科学的に証明され始めて来ている事の表れであり、ひいては今でもほぼ毎日の様に大麻の医療効果を示す研究論文が世界のどこかで発表されている。
最近では同じアジアの韓国とタイで医療大麻の導入が始まり、また我が国日本でも難治性てんかんの治療薬エピディオレックスの治験が遂にスタートした。
北米では20年近く前にすでに医療大麻制度が導入されており、数えきれない程の数の人間が大麻のを恩恵を受けてきた。
安全性
世界中で沢山の人が嗜好目的で大麻を使用していて、毎日の様に吸っている人も少なくはない。
彼らは何十年と吸い続けることによって大麻の安全性を自ら実感しているのである。
またイベント、パーティー時などの使用においてもその安全性の差はアルコールと比べても歴然である。
先日バンクーバーで行われた毎年恒例の420イベントでは世界中から10万人以上参加したにも関わらず大きな問題となるような事故は一切なかった。
エディブルを食べすぎて救急に駆け込んだケースが14件あったがいずれも大事には至らなかった。
バンクーバーのフリーペーパー The Georgea Straight
その一方で日本の昨年のハロウィーンはどうだっただろう?
暴徒化した1部の人間が軽自動車をひっくり返し、それを見ていた周りの人たちもパーティー状態で大盛り上がりするという状態だった。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37045310Y8A021C1000000/
日本経済新聞
大麻合法化に反対派の理由
大麻の医療効果を悪用している
大麻の医療効果を主張し悪用すことによって本当は大麻を吸いたいだけの自分の欲を満たそうとしている。
実際に医療大麻の合法化を主張する人間は、過去に嗜好目的で大麻を利用した事がある人がほとんどである。
大麻は体に悪い
海外では医療目的で大麻が処方されているが、それは癌やエイズなどで末期症状の患者たちが苦しみから逃れるために処方されたりしている。
また大麻の長期使用は大麻精神病を発症させる。
合法化するメリットがない
アルコールより健康被害は低そうだが、完全に無害という訳では無さそうのでそういったものを敢えて合法化する必要がない。
医療目的では使えるのかも知れないが、既存の薬で今まで対応出来てきたのにそこに大麻を持ち込む必要がない。
合法化したからと言って反社会勢力への資金源を断てる訳じゃない。
この先の日本はどうなる?
医療大麻合法化に反対する人たちの意見を聞いていると違和感を覚える事がある。
いや、それは1部の賛成派に関しても同じ事だ。
それは賛成、反対する理由が大麻そのものではなく、大麻に賛成する人たち(反対する人たち)である事が多いからである。
大麻の医療効果を主張するのにその人間の過去の大麻使用歴がなぜ関係あるのだろう?
どうして過去に大麻の使用歴があったら、その人の医療大麻に関する意見は信ぴょう性を失ってしまうのだろう?
むしろ経験者から話しを聞くべきというのはどんな物事にも当てはまるんじゃないだろうか?
この記事の最初でも述べたように色々な人が様々な意見を持つことは良い事である。
その意見の違いが議論を誘発し、より良い物へと変わる切っ掛けとなるからだ。
なので賛成派もその様に闇雲に反対する人たちを無知だと切り捨てるべきではないだろう。
議論は握手から始めるべきで、握手で終われるように進めていきたい。
的を得ない記事を読んでイライラする事もあるし、常にリスペクトを持つことは簡単ではない。
でももし反対派の人に何の理解もなく否定された時は覚えておこう。
彼らきっと大麻に反対しているのではなく、理想を口に出しそれを叶えようとしているあなたを負かそうとしているのだ。
将来日本でも必ず大麻は合法化される日が来る。
その時まで自信を持って、より良い世界を想像して議論していきたいと思う。