カナダ、アルバータ州でヘンプの栽培事業が大きな注目を浴びています。
4月21日からは州内エドモントンにあるRenaissance Hotel で Exploring the World of Hemp Opportunities conferenceが行われ、これからのヘンプビジネスについて意見の交換などが行われます。
「アルバータ州でヘンプはこれからさらに重要な産業になると捉えられており、経済を多様化させ多くの職を生み出すポテンシャルがある」とExploring the World of Hemp Opportunities conferenceを主催するPerry Kinkaideはインタビューで答えています。
またKinkaideは「健康な食品としてのヘンプシードやヘンプオイルの持つ価値に世界中が気がつき始めている。また産業大麻のリサーチも進んでおり、繊維や建材、プラスチックや航空機部品の原料などへの有用にも大きな関心が集まっている。」とも述べています。
Kinkaideにとってカンファレンスを主催するのは今回が3回目で、今年の内容はファイナンスやマーケティングに関するものが中心になるそうです。
会場では大手銀行の投資部門やヘンプ企業からスピーカーが登場し、参加者は「ヘンプ産業にとっての挑戦」や「ヘンプ産業のポテンシャル」などについて学ぶ事ができ、アルバータ州政府の大臣Doug SchweitzerとRick Wilsonの基調講演も行われます。
ヘンプの可能性
カンナビスの仲間で0.3%以上のTHCを含まないものがヘンプに分類されます。」今回のカンファレンスのパネラーの一人でありNatural Fibre Technologies の Jesse Hahnはそう述べています。
カナダでは1998年よりヘンプの栽培が合法化されており、栽培の主な目的は種子に含まれるオメガ脂肪酸や茎からとれる繊維質です。
また2018年に嗜好大麻が合法化されて以来、ヘンプ農家は花穂や葉も販売できる様になり更にそのポテンシャルは広がりました。
the Alberta Hemp Alliance の Manny Deolによると、アルバータ州内のヘンプの栽培はまだまだ十分ではなく、キャノーラの作付け面積が6.700,000エーカーであるのに対し、ヘンプの作付け面積は40,00エーカーに留まっていますが、現在Canadian Rockies Hemp Corp. と Blue Sky Hemp Venturesが州内に大きな施設を作っており、5年以内にヘンプの作付け面積は1,000,000エーカーにまで拡大すると予想されています。
Kinkaideによるとアルバータ州では剥皮作業を行う施設が不足しており、それらの施設に導入する設備には多くの資金が必要である事が問題になっていましたが、最近ではトラック程度の大きさで$300,000位のものも購入できる様になってきおり、今まで以上にマーケットに参入しやすくなってきています。
「さらに多くの品種のヘンプを許可することにより、カナダのヘンプ産業は更に繁栄するでしょう。」
「ヘンプは輸作の一部にすることにより根こぶ病などの土壌の伝染病を防ぐことに役に立ちます。また多くの木材や石油化学製品の代わりに使う事ができるとても成長の早い植物で、林業や化学燃料への依存を減らす可能性を秘めています。」とJesse Hahnは語っています。
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