カナダ、嗜好大麻の合法化から5年、64%が支持

カナダで嗜好大麻が合法化されてから5年が経ち、新たな調査によれば、ほとんどのカナダ人がこの合法化の動きを支持しているようです。しかし、他の薬物の合法化には賛成していないという意見が多数を占めているようです。 Research Coによるオンライン調査によれば、カナダ人の64%が2018年10月17日以降に施行された大麻の合法化に賛成しています。 大麻の合法化を支持する割合は、55歳以上のカナダ人で最も高い(66%)、35歳から54歳の層では割合が低く(56%)、18歳から34歳の層ではなお低く(48%)との結果が出ており、高齢の人の方が大麻の合法化に理解を示しているという興味深い結果が得られています。また、 調査データによると、58%のカナダ人が、雇用主は任意で従業員に薬物検査を行う権利を持つべきだと考えているとい調査結果が出ています。

また、カナダ人の7割が、以前に個人的な使用のために大麻所持で有罪判決を受けた人々に対する連邦政府の恩赦(有罪判決の取り消し)に賛成していることが分かりました。賛成が最も多いのはオンタリオ州で72%、それに続いてサスカチュワン州とマニトバ州で71%、アルバータ州70%、ケベック州68%、ブリティッシュコロンビア州で65%と続いています。

一方で、他の物質の合法化には賛成する人は少ないようです。 例えば、エクスタシーやコカインの合法化を支持しているのは12%、ヘロインやクラックコカインの合法化は10%、クリスタルメスやフェンタニルの合法化を支持しているには9%に留まっています。

また調査では53%の人が、生涯で一度も大麻を使用した事がないと答えています。