カナダ、アルバータ州で大麻法の規制緩和進む

カナダ・アルバータ州では、新たな大麻販売規制の変更が発表され、これが2024年1月31日に施行される予定です。これには、成人限定イベント(例えば展示会やショー、フェス)での一時的な大麻製品の販売所の設置が許可されるという画期的な内容が含まれています。

その他には、今までは店舗の閉店時には製品を専用の保管室に移動させる必要がありましたが、この変更により施錠可能な展示ケースに保管することを許可すること、また、大麻販売業者間における商品の売買や輸送の制限を撤廃し、アルバータ州ゲーミング・リカー・カンナビス公社(AGLC)が再販価格の上限を設定することが可能になります。

サービスアルバータ省のデール・ナリー大臣は、「公衆衛生と人々の安全を守るために、市場で何がうまくいっているか、何を改善すべきか、何が不要かを判断しました。」と語っています。また「これらの変更は、違法な大麻ビジネスを減らし、アルバータ州に住む人が常に信頼できる選択をできる様にするための努力の成果です」とナリー大臣は述べています。

アルバータ州ゲーミング・リカー・カンナビス公社(AGLC)の代表によると、一時的な販売所を運営するための方針やプロセスの作成が現在進行中で、実施前には関係者に情報が提供されると話しています。

Canna Cabanaなどディスペンサリーをカナダ全土で運営するHigh Tide Inc.のCEOラジ・グローバー氏は、「フェスや展示会で成人向けに一時的な販売所を設置する等の変更に非常に満足しています。このような変更は、合法化以来創出された多くの雇用を守るのに非常に効果的です」と語っています。

Diplomatic ConsultingのCEO、ネイサン・ミソン氏は、イベントでの大麻製品の販売、毎晩の製品の移動に関わる時間とコストの削減、店舗間の商品の移動が可能になることなど、小売業界に多大な利益をもたらすと話しています。

「これは業界にとっての大きな前進です。観光とホスピタリティーの分野で大麻を活用する新しい扉が開かれることになり、将来的には大麻ラウンジの開設にもつながるかもしれません」とミソン氏は述べています。

この様な動きがあるのはアルバータ州に限ったことではありません。BC州やサスカチュワン州、オンタリオ州でも独自の動きが出てきており、来年2024年は大きな変化が予想されています。これら法規制の変化やそれらに関するインサイトについて、CJCでは常に最新情報にアップデートを行っています。カナダ国内で大麻関連事業を始めようとされている方、ライセンス取得サポートから施設のデザイン、事業計画案の策定まで、CJCではみなさまからのお問い合わせをお待ちしております。